乃木坂46合同会社と株式会社KeyHolderの関係
前回の記事「乃木坂46合同会社と持分法会計」で、
株式会社KeyHolderは間接的に乃木坂46合同会社の持分の50%を保有しているため、乃木坂46合同会社は株式会社KeyHolderの関連会社である、と説明しました。
上場企業である株式会社KeyHolderは、年に1回、有価証券報告書というものを公表します。
有価証券報告書では、1年間(比較の便宜のため前年分も記載されます)の経営成績や、財政状態等が記載されます。
有価証券報告書は、全部で100頁を超える会社が一般的であるほど、とても長いものです。
有価証券報告書では、重要な関連会社について記載する部分があります。
株式会社KeyHolderの有価証券報告書においては、乃木坂46合同会社について、記載がなされています。
乃木坂46合同会社の財政状態・経営成績

こちらが、乃木坂46合同会社の財政状態、経営成績です。
(出典:株式会社KeyHolder2023年12月期有価証券報告書)
上側の表で財政状態を、下側の表で経営成績が記載されています。
2023年12月期の乃木坂46合同会社の売上収益は、14,601百万円とかなり高額であることが分かります。
まだ、当期利益が2,681百万円と、こちらもかなりの高額であることが分かります。
我々オタクから吸い上げたお金の金額がこのように多額であることを知ると、なんとも言えない気持ちになりますね(笑)
株式会社KeyHolderにおける乃木坂46合同会社のインパクト

一方、株式会社KeyHolderの連結損益計算書、すなわち株式会社KeyHolderグループの経営成績はこちらです。
(出典:株式会社KeyHolder2023年12月期有価証券報告書)
株式会社KeyHolderの2023年12月期の売上収益は27,514百万円と記載がありますが、
乃木坂46合同会社は子会社ではなく関連会社なので、先程の売上収益14,601百万円は、この株式会社KeyHolderグループの売上収益27,514百万円には含まれていません。
乃木坂46合同会社の当期利益が2,681百万円の半分の1,340百万円は、上記の「持分法による投資利益」1,337百万円に含まれています。
※持分法の会計処理については、前回の記事「乃木坂46合同会社と持分法会計」で解説していますので、興味がある方はご覧ください。
つまり、KeyHolderグループの営業利益(本業による儲けのこと)1,965百万円のうち、
1,340百万円、すなわち約68%が、乃木坂46合同会社によるものなのです。
皆様、いかに乃木坂46がすごいグループか、お分かりいただけたでしょうか?
逆に言えば、もし仮に乃木坂46が解散した場合、株式会社KeyHolderの営業利益は約3分の1になってしまう、というリスクがあるとも言えます。
まとめ
上場企業は年に1回、有価証券報告書を発行して、経営成績や財政状態を公表する
乃木坂46合同会社は株式会社KeyHolderの重要な関連会社であり、経営成績が公表されている
乃木坂46合同会社の売上収益は、14,601百万円(2023年12月期)とかなり高額
乃木坂46合同会社の当期利益も、2,681百万円(2023年12月期)とかなり高額
KeyHolderグループの営業利益のうち約68%が乃木坂46合同会社によるもの


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